酵素サプリで肝機能に異変?間違いだらけの酵素知識

健康志向の人が増えている今、注目されている成分が「酵素」です。酵素は本来体内にあるべきものですが、補うために酵素サプリを販売するメーカーも増え、人気を集めています。酵素=身体にいいというイメージが定着しているのですが、場合によっては肝機能に異変をきたす可能性もある、ということを知っておきましょう。

自分自身が健康の為にいいと思ってやっていることが、実は間違いかも?と考えたことはありますか?健康にいいと思っていたことが、実は反対の意味を持っているかもしれません。

やはり体内に摂りこむ成分については、ちゃんと自分自身でその正体を確かめてから、摂取するようにしたいですね。

酵素って何者?


そもそも、酵素って何者なのか…というところから考えてみましょう。体内に存在している酵素は2種類あります。体内に入ってきた食べ物を分解するのが消化酵素、入ってきた栄養素を利用し、身体を修復したり再生したりするのが代謝酵素です。まずは消化酵素で食べ物を分解して、その分解したものの中から、修復や再生のために代謝酵素が働く、という感じでしょうか。

実はその2種類以外にも、食物酵素という食物の消化を助ける働きを持った酵素もあります。食物の消化を助けるので、消化酵素や代謝酵素よりも先に活動して食べ物を消化してくれます。

酵素サプリメントで補える酵素は、基本的に食物酵素です。

酵素サプリで肝機能が改善?


酵素サプリを飲む目的として、肝機能の改善効果を期待している人も多いです。体内の酵素が弱ってしまうと、肝機能にも影響が出る、といわれています。酵素量が少なく弱っている状況では、肝臓が入ってきた毒に対して働ける量が少なくなってしまい、有害物質の毒をそのまま体内に溜めこんで、健康を脅かすでしょう。

そこに補うべきなのが、酵素です。酵素サプリによって肝機能の改善が期待できる、といわれています。酵素量が増えて強くなれば、有害な物質が入ってきても解毒するパワーも強く、それによって体は健康に保たれる、という考え方ですね。

サプリメントの影響を受ける肝臓

肝機能を改善させるために…と飲み始めた酵素サプリが、逆に肝機能に異変を与えてしまう恐れがあることは知っていますか?

サプリメントを飲むことによって、そのサプリメントの成分を分解するために働くのは肝臓です。肝臓で代謝されることによって解毒されているのですが、サプリメントに添加物や解毒するべきものが多ければ多いほど、肝臓は働く量が増えてしまいます。

毎日肝臓に負担をかけるサプリを飲み続けたらどうなるか…わかりますよね。肝臓が頑張りすぎで疲れてしまって、そのまま放置しておくと肝機能障害にもつながる恐れがあります。

どんな食物にも、毒性はあります。体内に入った毒は、肝臓がしっかりと働いているから、人間は毒を気にすることなく生活できています。

酵素サプリを選ぶときには、肝臓に負担がかかるようなものはないか、しっかりと確認する必要がありますね。医薬品と違って食品として扱われているので、安全性試験が甘い可能性もあるでしょう。

酵素サプリも質が大事


酵素サプリを飲んでいるから安心と考えるのではなく、定期的に肝機能の状態を病院でチェックしましょう。そして肝機能の数値に異変があれば、医師にも酵素サプリを飲んでいることを伝えて、サプリの成分について相談してみてください。

酵素サプリを飲みたいときは、細かなことかもしれませんが自分自身の身体を守るために、質を重視して選ぶようにしましょう。

せっかく酵素サプリを飲んでいても、肝機能の数値が悪化してしまったら意味がありません。健康維持のために、いいもの・悪いものを見極めてくださいね。

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